米利上げ見送りのリアルな理由 - FRBの市場支配とリスク・オフ
10年ぶりに行われるアメリカ利上げ。 何度も見直され、また9月にも利上げを見送りにされました。 現在では、10月または12月に行われる予定と示唆されています。 今回のFRBの動きから、アメリカ雇用統計、特にインフレ達成率が注目されていますが、これは現在では利上げへの関連は薄いでしょう。 9 月の利上げ見送りは、アメリカ経済の安定ではなく、世界経済事情を重視したため決断されました。 これは、今までは FRB が市場を支配していたが、今ではそのような力もない様子を示しています。 しかし、 FRB の資金力はいつでも圧倒的なため、一般のヘッジファンドや投資銀行は、 FRB の考えには逆らわないのは当然です。 今年に入ってから、株が世界中で売られ、リスクオフの動きにより市場がかなり落ち着いているのは明らかです。 アマチュア投資銀行は倒産か 経済を知るためには、お金の流れを知る必要があります。 基軸通貨でもあるアメリカドルの不安定さから、アメリカへ資金を置く人が、この数カ月だけでも数億ドル規模で減りました。 また、中国の実態が明らかにならないようでは、バブル崩壊を予測する投資家がとても多く、今の中国株・経済は中国国内の資金で必死にまかなっています。 つまり、今回のアメリカ利上げと中国の事態が落ち着き次第、このリスクオフにより眠っている資金はクロス通貨の円やユーロに流れ込むと考えられます。 ここ数年での、日本のアベノミクスとヨーロッパの ECB へ信頼が寄せられてきているのは、今ここで結果が出そうですね。 また、 6 年間上昇を続けたアメリカ株には、要注意です。 前年からすでに最高値をついたと言われつつ、今日まで踏ん張ってきた「アメリカ株価」。 何かの弾みでいつ暴落してもおかしくはありません。 この 米利上げと中国経済。最近スイスフランの件で、財政破綻を避けられなかったアルパリを思い出す方もいるとは思います。 ヘッジで運用を行っているブローカーや完全な信託投資を行っていない投資銀行には、目を見張る必要があるでしょう。といっても、ブローカー内部の資金管理情報は表には公開されませんので、逆に今回の件で粗雑な管理状態が明らかになるかもしれません。 ...