人民元のUAE進出 - アラブと中国の関係はより強固に

今年、アラブ首長国連邦に新たな中国元(Renminibi)のクリアリングセンターが誕生します。



アラブ地域では、半年前に契約が完了しているカタールのクリアリングセンターに次ぐ2つ目となります。

現在、詳細は不明ですが、ICBCがクリアリングバンク(もしくは、ハブ)となるのだろうと予想されています。


※ICBCはIndustrial and Commercial Bank of China'sの略です。

クリアリングセンターの役目


UAEに中国元のクリアリングセンターがセットアップされることで、アラブ周辺への中国元の供給が行えることになります。

アラブでの中国元での取引や決済が可能となることは、中国企業にとっては大きなチャンス。

そして、アラブ各国にとっても幸運なこと。

アラブ地域の中国ビジネスをさらに成長させ、中国とアラブの関係をさらに強力にすることでしょう。

UAEと中国、2国間の取引高は年間500億ドル。

今年は600億ドルに上ると予想されています。

これまでの大方の取引・決済通貨はUSDでしたが、中国企業の活動規模を考えると、今後は、RMBの普及も進むと思われます。

中国は、カタール・アラブ首長国連邦との通貨スワップ契約も結んでおり、その額は400億元以上。

この金額は、中国元を外貨準備高として保有するためのものと思われますが、アラブがアメリカドルよりも中国元に注目していることがうかがえますね。

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