FX市場で滑り(スリッページ)が発生する2つの理由

FX取引にて滑りが発生することは、投資家にとっての大きな悩みの1つです。

あるFX証券会社が極小のスプレッドを提供していたとしても、もし滑りが発生する場合には見かけ以上のスプレッドにて取引を行っていることになります。

普段からの取引では価格をしっかりと確認しない限り、滑りの判断をするのも難しいかと思われますが、いずれにせよ取引結果に直接的に影響する要因の1つです。

そもそも滑り(スリッページ)とは何?


滑り(スリッページ)とは、実際に投資家が注文した価格とは違う価格で注文が決済(約定)されることをいいます。

例えば、USDJPYを100円の値で買う注文をした際に、実際の注文は100.5円で決済されているのであれば、これは明らかな滑りと判断されます。

この滑りは全ての金融市場において発生するもので、FXに限った話ではありません。
市場内の資金の流れ(リクイディティープール)が直接的に関わってくる投資商品においては全て、この「滑り」が発生する可能性があります。

滑りが発生するメインの理由は、投資家が送信した注文数量に対して証券会社側がリクイディティープールを十分に確保できていない場合です。

このリクイディティープール(Liquidity Pool)とは、売買注文等の資金の流れ(liquidity)を確保し溜めこむ(pool)ところであり、ここで存在しない価格(または取引数量)で注文が約定することはあり得ません。

滑り(スリッページ)の原因


FX市場で滑りが発生する理由は大きく分けて2つあります。

リクイディティープールの規模

すでに説明した通り、市場の深さとも呼ばれるリクイディティープールは、滑りが自然的に発生する原因の1つです。

このリクイディティープールが関連する滑りにも2つ種類がありjます。

取引数量が大きい場合

通常の証券会社であれば、彼らが提供する最小のスプレッドの値(実際に取引プラットフォームに表示しているスプレッドの値)にて確保している市場規模はおおよそ20 - 30ロット以上(200万 - 300万通貨)です。

これは、つまりその瞬間に実際に滑りが一切なく注文が約定されるのは、その20 - 30ロットのみであるということになります。

この場合、約5ロット以上の注文を送信すると必ずのように滑りが発生します。

大きいロット数で取引を行われる方が、滑りを毎回のように確認されているのはこのためです。

証券会社の市場規模が小さい場合

通常の証券会社であれば、20 - 30ロット以上の市場規模を最小のスプレッドの値にて確保していると述べましたが、いくつかの証券会社ではその最小のスプレッドの値にてほとんどリクイディティーを提供していない場合があります。

つまり、実際に表示しているスプレッドは見かけだけの数字であり、その値にて注文が約定することはほとんどない場合です。

これはその証券会社の客寄せのために意図的に見せかけのスプレッドを縮小しているか、その証券会社が各リクイディティープロバイダーから十分に資金の流動性を得られていない可能性があります。

そうであれば、なぜ証券会社側はさらに多くのリクイディティーを確保しないのかというと、実は各証券会社もより多くのリクイディティーを提供するために必死に取り組んでいます。

ただ取引サーバーへの負担や契約手数料等の理由からも、契約がそう簡単には進まないことが多いようです。

この場合、いずれにせよ証券会社としてはお勧めできないタイプではありますが、この判断が難しいため、利用者からの口コミやご自身の経験をもとに判断をされる必要があります。

バーチャルディーラープラグイン

バーチャルディーラープラグインとは悪魔のプラグインとも呼ばれるもので、これは意図的な滑りと価格変動を発生させるプログラムです。

実際にどれほど利用されているかどうかはわかりませんが、MT4を利用している証券会社であれば、必ず保有していると言われるほどFX業界では浸透しています。

このプログラムは、各証券会社が利益を得るために利用されます。

過去に2 - 3pipほどの滑りを意図手的に加え、違法に拡大したスプレッドから利益を得ていた業者が摘発されたこともあり、現在でもこのようなプログラムを利用される証券会社は存在するようです。

バーチャルディーラープラグインを利用している場合、偽のスプレッドと価格操作にて違法に利益を得ているため、とても悪質なFX業者です。

ただ、このバーチャルディーラープラグインを実際に導入している証券会社を見つけるためには、利用者の口コミ・評判等から確認することぐらいしかできません。

StopLossとTakeProfitでの滑り


すでに述べたように滑りは、金融商品を取り扱う全ての市場にて発生します。

逆に言うと、滑りがない取引環境を保証することはどの証券会社にもすることはできません。

時たま「滑りゼロ保証」を掲げているFX証券会社が存在しますが、その場合には「価格の再提示(リクオート)」や「約定拒否」等の条件が必ず伴います。

この滑りはストップロス(損切り)やテイクプロフィット(利益確定)の注文の際にも同じです。

滑り(スリッページ)への対処方法



証券会社側の原因で滑りが発生している場合には、投資家側から滑りへの対処のしようがありませんが、
それでも滑りの発生確立を減少させるために準備することや方法はいくつかあります。

まずはパソコンのスペックとネット環境の改善です。

証券会社側がどんなに素晴らしい取引サーバーを用意し極小のレーテンシー(処理速度)の取引環境を提供していたとしても、末端の取引を行う機器側の環境が良くなければ、それにより滑りが発生する可能性があります。

パソコン内の不必要なアプリケーションを閉じて、MT4(取引プラットフォーム)内のチャートの数やインジケーターを最小限に抑えることで処理速度が速まることもあります。

そして、小さめの注文数量にて取引を行うことも滑りを抑えるために有効な手段です。

自然的な滑りが発生する原因は、投資家からの注文が、最小のスプレッドの価格帯(表示されているスプレッドの値)にて提供されているリクイディティープールに当てはまらなかった場合に発生します。

そのため、もし大きい取引数量(約5ロット以上)にて取引を行われ滑りに困っている方は、小さめの取引数量にて取引を試されると滑りの程度が抑えられる可能性があります。

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