IronFXとFXDDが合併か?独自ソースをもとに徹底解説

5月終わりにリリースされた「8-kフォーム」に、NukkleusがFXDDIronFXの株を購入するという内容が記述されており、昨晩からFX業界の大きな話題となっています。



今回のフォームは、FXDDをはじめとする複数の金融企業をたばねる組織の代表によりサインされており、内容はこの新企業「Nukkleus」が、すでにIronFXとFXDDの株の一部またはすべてを買い取るプロセスにあるというものです。

2社の合併によりIronFX + FXDD = Nukkleusという図式なると想像され、昨晩、業界の主要サイトはそう報じています。

FXDDからのインフォメーション

しかし、FXDDからの情報によると、今回の株式購入は各証券会社の運営をともにし、金銭的な戦略、かつNASDAQ上場のための手段でもあるが、現時点でオペレーションの合流は予定されておらず、NukkleusのNASDAQへの上場も条件によっては難しいという話です。

今回公表された「8-kフォーム」でも、合併の話は一切記載されていません。

ただこの新企業「Nukkleus」が、IronFXとFXDD、合わせてそれらの関連企業の株を購入しているということのみ記載されています。

IronFXからのインフォメーション

IronFXからの情報では、2016年内に両運営の合併(ブランドが統合される予定はなく、現時点ではあくまで運営のみの統合)は完了する予定で、資本面においても世界でも最大規模の証券会社・金融企業が生まれるだろうという話でした。

実際、過去には間違いなく2強だった証券会社、アメリカのFXDD(現在アメリカで活動をしていませんが)とEUのIronFXが合流した時には、FX業界のパワーバランスは大きく変わり、与える影響も多大なものになるでしょう。

しかし、繰り返しますが、FXDDもIronFXもNASDAQには上場しておらず、期待されている合併により必ずしもNASDAQ上場を実現するとは限りません。また、FXDDとIronFXというブランドの統合についても公式には一切発表されていません。

「8-kフォーム」とは? 


前述した「8-kフォーム」ですが、これはプレスリリースにあたり、上場企業の株主へ、会社に関する重要ニュースや取締役の変更などを不定期な場面で公表するものです。

「8-kフォーム」には、たいていの場合、企業の合併・吸収や重要な役員の異動などが記載されています。

今回は、FXDDの親会社(Nasdaqではありませんが上場企業)が、彼らの株主へSEC(アメリカ証券取引委員会)を通して公表したものです。


2016年5月22日にNukkleus Incという新会社が、「8-kフォーム」を公表


公式のフォームは、アメリカ証券取引委員会のウェブサイトから確認することができます。

アメリカ証券取引委員会「US Securities and Exchange Commission (SEC)」の公式フォームへ

https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1592782/000165495416000420/nukk_8k.htm 

まとめ 


今回の「8-kフォーム」にて記載されている内容は、

新会社Nukkleusが、


  • IBIH Limitedの子会社IronFX Global Limitedの9.9%である2,200株の購入 
  • オーストラリアのIronFX(GVS Limited)の100%の株の購入 


また、今後


  • FXDD Malta LimitedとFXDD Trading Limitedを100%購入する予定


であることも記載されています。

上記の購入プロセスは、各組織の取締役会とFXDD側の株主によって採決されていて、すべてプロセスが終わるときには、このNukkleusがIronFXとFXDDの実質的な運営権を持つこととなります。

まだまだ最終的なプロセスは終えていないようですが、2016年内には準備を終えるNukkleusは、期待の星かもしれませんね。

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