米FOMC、10月・12月は利上げ見送るか
今年に入り、6年ぶりの利上げの話が始まり、アメリカのある程度の景気回復を8月まで見てきました。
しかし、そのままであれば、利上げは9月に起こるという有力説もありましたが、また9月に利上げhは見送りとなり世界経済市場は停滞、資金の流れは巻き戻され、為替市場での売り買いの判断はまだ難しい状態です。
利上げ見送りの理由
米利上げ見送りの大まかな理由は、中国経済への不安連鎖によって起こった世界株安。
そして、8月と9月の米雇用統計が市場予想を大幅に下回ったことです。
そして、8月と9月の米雇用統計が市場予想を大幅に下回ったことです。
実のところ、景気の停滞というよりも、過去6年の間に見てきたものと変わらず鈍い成長といってもいいかもしれません。
「中国経済」と「イマイチな指標」のダブルパンチで見逃してしまった9月。もともと利上げを行うためのハードルは、アメリカ国内のインフレ目標達成、そして世界経済の安定だったのですが、この2つとも今では達成が厳しいようです。
今年は、利上げ機会を逃してしまった?
つまり、今のシチュエーションで、利上げを行うメリットがないことになります。
今年は、FRB(アメリカ連邦準備制度理事会)は、利上げのタイミングを逃したかもしれません。
もし、今年の利上げを予測するのであれば、10月の利上げがなくなっても、12月のFOMC(アメリカ連邦公開市場委員会)を前に、市場への活気が生まれるかもしれません。
また、リスクオフで、引きもどされた資金は日本とヨーロッパへというよりも何もせず待機状態の場合が多いようです。実際にここ1カ月の取引高は今年で最低値まで下がっています。
イエレンFRB議長の判断も難しいところですが、もし今後も海外要因重視で利上げを判断するのであれば、「信用できないGDP数値」と「空になった中国政府の財布」をあてにした中国経済を見る限り、利上げは当分なさそうです。